寧楽美術館の印章 方寸にあふれる美
10月6日(金) 19時14分

 古代中国で権力の象徴として重んじられた印章を集めた展示が、奈良市の寧楽(ねいらく)美術館で開かれています。

 寧楽美術館では、中国の戦国時代から南北朝時代におよぶ2000点を超える印章を所蔵しています。今回の展示は、印章の調査研究の成果を書籍として出版するのを記念して開かれたもので、156点が並びます。戦国時代の印章は、文字でなく鳥獣や人物を彫ったものも多く、これは虎と戦う人を表しています。秦が中国を統一してからは、官位などを記したものが現れ、三国志の英雄・関羽や張飛の役職の印章も展示されています。このラクダが乗った印章は、三国時代に魏(ぎ)が北方の異民族に贈ったもので、魏の文字だけがひときわ大きく彫られています。出版記念展「寧楽美術館の印章」は、平成30年の3月11日まで開かれています。