赤膚焼ルーツの「雲華焼」窯跡を確認
11月10日(金) 19時17分

 赤膚焼(あかはだやき)のルーツとされる雲華焼(うんげやき)の窯跡が、奈良県大和郡山市の中心部で見つかりました。謎に包まれた雲華焼の生産集団や工程に迫る発見として注目されそうです。

 窯の跡が見つかったのは大和郡山市柳1丁目の「郡山城下町」遺跡です。17世紀初めから18世紀後半までの窯の跡が1基確認されました。雲華焼はオレンジ色の表面の所々に黒い斑点があるのが特徴です。当時、高級な茶道具として好まれたとされ、雲華焼の窯跡が見つかるのは全国で初めてだといいます。調査地は三の丸に近い当時の一等地で調査した大和郡山市教育委員会では「郡山藩の手厚い保護を受けていたのではないか」と見ています。また窯の内部は器を置くための棚を設置した可能性があるほか陶工か生産グループを示す印がある破片も見つかりました。赤膚焼研究会の会長を務める村上泰昭さんは「雲華焼の工程には判明していない部分が多く研究資料として期待したい」としています。なお発掘調査の成果は11月16日から箱本物語館で展示されます。