紀伊半島大水害「手がかりでも」捜索へ思い
2月5日(月) 18時44分

 2011年に発生した紀伊半島大水害で、深刻な被害があった五條市と十津川村できのう、行方不明者の一斉捜索が行われました。おととし8月に一度は打ち切られた捜索。地元の思いを取材しました。

十津川村・更谷村長「行方不明者の方々が見つからない限り復興はない」

 紀伊半島大水害から6年5カ月が経ち、今なお、諦めきれない気持ちがあります。大水害では五條市大塔町宇井で3人、十津川村野尻で6人が今も行方不明のままです。

上田史孝さん「何でもいい手がかりになるものを見つけて、家族の元に帰してあげたいという気持ちです」

 一斉捜索は5年をめどに、おととし8月に一度は終了しましたが、去年6月、行方不明だった大塔町宇井の女性の遺骨が下流にある奈良県十津川村の風屋(かぜや)ダムで見つかったことを受け、再開されました。今回の捜索は冬場でダム湖の水位が下がっていることから、風屋ダムと下流の二津野ダムの2カ所で行われました。これまで水面の下にあり、見えていなかった流木や堆積した土砂の中。去年見つかった遺骨は流木に引っかかっていただけに、慎重に湖岸などを調べていきます。2カ所の一斉捜索には警察と消防など、あわせておよそ150人が参加しましたが、行方不明者の発見には至らなかったということです。

上田史孝さん「面積も広いし、時間もかなり経過しているので、その辺のところはかなり厳しい状況だったと思います」

しかし、行方不明者の発見は被災者にとって大きな区切りになります。心の復興に向け、水害を経験した関係者はさらなる努力を重ねます。

五條市危機管理監・山本修二さん「何とか捜索範囲を広げてでも、可能性にかけるという思いが今回の捜索だったと思います(行方不明者を)何とかして連れて帰るという気持ちで次につなげたいと思います」

五條市消防団・櫻井利文団長「数年前、捜索は5年が目途で一応けじめとしてとらせてもらったんですけど、まだまだ心残りがあって、また新しい捜索の方法というのを考えないといけないという思いがあります まだまだ望みが捨てていない面もあって、終わりはないと思っています」

 なお、警察によりますと行方不明者の発見はなかったものの、二津野ダムの湖岸6カ所で骨10個が見つかっており、詳しい調査を進めているということです。

ޗǃer@LINEAJEg