奈良の文化財 新たに国宝などに指定
3月9日(金) 18時41分

 国の文化審議会の文化財分科会が、奈良県関連の文化財から新たに1件を国宝に、4件を重要文化財に指定するよう答申しました。

 このうち新たに国宝となるのは、興福寺の木造四天王立像です。平氏の焼き討ちで焼失した南都の復興にあたり、仏師・康慶やその子・運慶らの手によって作られました。激しい怒りを表すなど動きのある豊かな表情が特徴で、長年、寺の中金堂に安置されていましたが、このほど本来の安置場所である南円堂に戻ることになりました。今回で、本尊などを含む南円堂にある全ての仏像が国宝に指定されます。

多川 俊映貫首
「国宝指定が4件増えたことは大変嬉しく思っております 何らかの機会を設けて(拝観)期間を延ばすなど、一般の方々に等しく拝観してもらうことを考えていきたい」

 また、田原本町にある唐古・鍵遺跡から出土した1900点を超える遺物が国の重要文化財に指定されます。唐古・鍵遺跡は、昭和12年に行われた調査で弥生時代が稲作中心の社会であることを初めて明らかにした日本を代表する集落遺跡です。過去の出土品の一部は既に重要文化財指定を受けていますが、今回はその後、田原本町の手で行われている約40年の継続調査の成果が一括して指定されることになりました。

森町長
「唐古・鍵遺跡は日本に誇る弥生遺跡ということで、今回指定された土器などの数も全国屈指の数と聞いております もっともっと唐古・鍵遺跡を、そして考古学をPRしていきたいと考えているので、その魅力が更に発揮できると考えております」

 この他に、明日香村のキトラ古墳で見つかった四神や天文図などの壁画、古墳から出土した考古資料が一括して重要文化財に指定されます。また、薬師寺東院堂に安置されている木造四天王立像、天理大学が所有する紫式部の「源氏物語」を鎌倉時代の後期に書き写した写本も新たに重要文化財に指定されます。

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