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奈良のニュース
山下知事「6月上旬に最終判断」 予算査定 関連施設を視察
2023.05.15 19:00

 執行の是非について査定が進む県の令和5年度予算の一部の事業について、山下知事が13日、関係する施設などの現地視察を行いました。最終的な判断は6月上旬に発表するとしています。

 県の令和5年度予算をめぐっては、5月就任した山下知事が、21の大型事業、総額80億6900万円あまりについて、8日付で執行の一旦停止を指示。さらに査定を経て執行の一旦停止を検討する事業なども含めあわせて28項目について、10日から査定を始めました。13日は、査定対象の事業に関係する施設について、現地視察を行いました。このうち、国民スポーツ大会を見すえ県立橿原公苑では県の担当部局から改修が必要となる点などについて。また、新たな陸上競技場の候補地にあげられている橿原運動公園では、費用などについて説明を受けました。


 この日は8日付で停止した事業に関係する施設を中心に、あわせて6カ所を視察。視察を終えた山下知事は。

山下知事

「私がイメージしていた通りというところもありますし、ちょっと修正した方がいいかなというところもありますし、最終的な判断をするために有益な情報がきょうの視察で得られたと思います」

 大型事業からの転換を公約に掲げ、初当選を果たした山下知事。執行の最終判断は6月上旬に示すとしています。その上で、奈良県の未来を左右する問題だからこそ見直すタイミングは今しかないと、改めて強調しました。

山下知事

 「(査定対象は)ここまで長い期間をかけて検討されてきた事業ではありますけど、見直すタイミングは1回しかない。これは選挙の直後にやらざるを得ない。ただ、その判断が間違えてはいけませんから。そのために最速でこの予算執行査定に取り組んでいる」


※なお、県は6月13日、対象となる事業が含まれていなかったとして、執行の一旦停止を指示した予算の合計をおよそ98億5000万円に訂正しました。