法人企業景気予測調査 県内企業の景況感 3期連続マイナス
2025.06.30 19:02
- 奈良財務事務所が発表した県内企業の景況感を示す最新の指数は、3期連続でマイナスとなりました。

- 「法人企業景気予測調査」は3カ月ごとに行われていて、今回は県内企業104社から回答を得ました。それによりますと2025年4月から6月の景気について、前の3カ月に比べ「上昇」したとみる企業から「下降」したとみる企業の割合を差し引いた指数は、全産業でマイナス8.4ポイントで、3期連続で「下降」が上回りました。

- 産業別では、製造業がマイナス4.5ポイントで8期連続のマイナスとなったものの前回調査より改善しました。これは食料品の製造などで原材料価格などの価格転嫁が進んだためとみられます。一方、非製造業は、建設資材価格の上昇や消費者の節約志向の高まりなどから11.8ポイントのマイナスで、前期より大きく悪化しました。

- 奈良財務事務所では「先行きについてはアメリカの関税措置の影響を懸念する声が大きく、海外景気の動向と価格転嫁の状況などについて引き続き注視していく」としています。