奈良市内や万博会場でスリ 中国籍の男に拘禁３年を求刑
2025.12.05 20:16
- 奈良市内などで財布をすり取って盗んだとして、窃盗の罪に問われた男の裁判で、検察側は拘禁３年を求刑しました。
- 窃盗の罪に問われているのは中国籍の男、ティエン・ホンボー被告（４１）です。起訴状などによりますとティエン被告は、２０２５年６月から７月にかけて、奈良市内の商店街や「大阪・関西万博」の会場などで日本人観光客から財布をすり取って現金を盗んだとされています。１２月５日、奈良地裁で開かれた裁判で、検察側は「被害額はあわせて約２３万円にのぼり、背後から財布を短時間ですり取るという巧妙で悪質な犯行」とし、拘禁３年を求刑しました。
- 一方弁護側は、被告は経済的に困難な状況にあったと指摘し、反省の言葉を述べていることなどから執行猶予付きの判決を求めました。判決は１２月１６日に言い渡されます。
- 一方、県警は５日、ティエン被告についてのその後の捜査で、新たに９８件のスリによる窃盗の疑いが見つかり、奈良地検に送致して捜査を終結したと発表しました。被害額はすでに起訴されているものも含めて約５７２万円にのぼるということです。
