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奈良のニュース
奈良の鹿愛護会 獣医師が要望書 奈良市保健所「行政指導を行う権限ない」
2024.04.25 18:39

 交通事故でケガをした奈良のシカの治療や検査が中断を余儀なくされているとして、シカの保護に取り組む奈良の鹿愛護会の獣医師が、改善を求める要望書を提出したのを受け、奈良市保健所は25日会見を開き、保健所に行政指導を行う権限はないとする立場を示しました。


 愛護会の獣医師・丸子理恵さんは、奈良公園内で交通事故に遭い、骨折したシカを治療する新たな用具の作成や、これまで行ってきた病理検査などが、2023年12月以降、奈良の鹿愛護会の幹部の指示によりできなくなっていると主張。4月11日、愛護会に改善指導を行うことなどを求める要望書を奈良市保健所に提出しました。これを受け会見を開いた奈良市保健所の鈴村滋生所長は、双方から聴き取りを行ったなどとし、丸子さんが要望した愛護会への行政指導については、「内部の意思決定やプロセスについて保健所に行政指導を行う権限はないと考える」などと話しました。そして、新たな治療用具の効果などについては、科学的な根拠を積み重ね、獣医師と愛護会が互いに話し合い、運営に関わる県などと前向きな議論を重ねて欲しいなどとしました。


 今回の対応を受けて愛護会の獣医師・丸子さんは保健所側の行政指導の権限がないという点については、論点をずらしたものだとして遺憾の意を示しました。その上で、愛護会内部のコミュニケーションについては、「私の思っているところが正確に伝わるようにやっていけたら」などと述べました。


 一方、奈良の鹿愛護会の山﨑伸幸事務局長は、「丸子さんは愛護会の職員なので、100%自分の意見を聞いてくださいというところは、多少譲っていただきたいと思います。一歩一歩少しずつ改善するしかないと考えます」とコメントしました。