県立民俗博物館の資料整理に向けて 国立民族学博物館と協定を締結
2025.10.07 19:35
- 収蔵スペースの不足が課題となっている県立民俗博物館をめぐって、県は効果的な資料整理を進めるため大阪府にある国立民族学博物館と協定を締結したと発表しました。

- 大和郡山市にある県立民俗博物館は、大正から昭和にかけての生活用具など約4万5000点を収蔵しています。しかし収蔵スペース不足から資料の約半分は別の施設で保管しているという課題があり、県では有識者による委員会で収集・保存の方針を議論しています。

- 県立民俗博物館は研究や人材の交流を進めるため、10月1日付で大阪府吹田市にある国立民族学博物館と基本協定を締結したと明らかにしました。県立民俗博物館では資料の寸法を測るなどの整理を行っていますが、終えているのは全体の約3分の1にとどまっているといい、この協定で効果的な資料整理や収蔵環境の改善を進めたいとしています。

- なお博物館の再開館は2027年度を目指していますが、2025年夏に行った設備設計の入札が不調に終わったことから、再開館の時期が遅れる可能性もあるとしています。