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奈良のニュース
参議院議員選挙 奈良選挙区 7人の候補者の訴えは
2025.07.16 17:35



 7月20日に行われる参議院議員選挙には、3回目の当選を目指す現職のほかに新人6人が立候補し、過去最多の7人が1議席を争います。これまでの7人の訴えを届け出順に紹介します。


 立憲民主党の新人・川戸康嗣さんは、3人の娘の父で、起業家として複数の会社を立ち上げてきました。「夕食のおかずをもう一品増やせるように」と、消費者目線の政策を訴えます。

川戸康嗣さん

「家計第一の経済をまずは優先にしていく。物価を下げる、消費税減税、食料品0%を実現し、必ず奈良から日本を元気にしてまいります」

川戸さんは去年の衆議院選挙で奈良3区から立候補するも落選。しかし、その翌日から朝の駅立ちを行うなど地道な活動を続けてきました。

川戸康嗣さん

「こういう『どぶ板選挙』で、全力でやれる限りのことをやって結果を待ちたいと思います」

 この日は奈良1区選出の衆議院議員・馬淵澄夫さんとともに奈良市を回り、5分に1回のペースで車から降りて演説します。短い時間でも自らの訴えを簡潔に伝えられるよう工夫してきたといいます。この選挙戦で最も訴えたいのは「家族を守る政策」だと話す川戸さん。事実上の政権選択選挙とも言われる中、安心して暮らせる社会の実現に向けて、懸命に訴え続けます。

川戸康嗣さん

「自民党を倒す、これしか考えていません。今の政治の倫理観を正す、そうしないと国民の気持ちなんて分かるはずがない。一番を目指して頑張りたいと思っています」


 国民民主党の新人で元大和郡山市議の杉本葵さんは、民間企業で勤めた経験から「納税者目線の政治」をスローガンに、手取りを増やす減税政策や、社会保険料の引き下げで現役世代の負担軽減を訴えます。

杉本葵さん

「私たちが普段払っている消費税もいろんな税金がありますけれども、それを集めて使っている側の視点が強すぎて、納めている側、納税者の視点が本当に足りない。政治家も、その自覚を本当に持つべきだと感じています」

 杉本さんは市議時代、地方自治体だけでは解決できない問題にぶつかり国の制度から変えていかなければならないと、任期中に国政への挑戦を決めました。国民民主党県連にとって、国政選挙での初の独自候補擁立となる今回の選挙戦。課題は知名度です。杉本さんはその親しみやすい人柄を前面に押し出し、駅立ちや街頭演説で知名度の底上げを図ります。また、若いスタッフと協力してSNSを投稿し、現役世代や、今まで選挙に行ったことがない若い世代を中心に、アピールを続けています。

杉本葵さん

「初めからですね、厳しい選挙戦だと言われてここまでやってきて、本当に応援しているという声であったりとか、この日本の経済、政治をどうにかしてほしいという、切実な声をたくさんいただいておりますので、その期待に応えられるように頑張ってまいります」


 共産党の新人・太田敦さんは、大和高田市で市議会議員を3期、県議会議員を3期務めた経験があります。去年10月の衆議院選挙の奈良3区では落選。しかし、暮らしが大変という相談を受ける中で立候補を決意しました。訴えるのは「物価高から暮らしを守る政治」です。

太田敦さん

「まずは消費税の引き下げを頑張っていきたいと思っております。2つ目はやっぱりお米の問題なんですけれども、食料自給率が奈良県は今14%くらいの水準だと思うんですけれども、これを大幅に引き上げるために頑張っていきたいと思っております」

 選挙戦では1日に20カ所以上もスポット演説をこなすなど、県内各地を精力的に駆け回ります。また、太田さんは医療事務の経験があることから医療・介護を守る先頭に立ちたいと力を込めます。

太田敦さん

「医療や介護の分野が今すごく厳しい状況にありまして、(これまでの)医療や介護の経験を生かして、命を守る取り組みを頑張っていきたい」

 訴えを届けたいのは学生から高齢者までの全ての世代。誰もが安心して暮らせる奈良県、そして日本へ、地道に活動を続けます。


 自民党の現職・堀井巌さんは、外務副大臣や外務大臣政務官を務めた経験から外交・安全保障政策の重要性を説きます。そして、県内の道路整備や治水対策の促進など地域の課題解決と発展には国政が重要だと訴えます。

堀井巌さん

「ふるさと奈良の発展のために、様々な要望を持っておられることをしっかりと国政に伝えていく。その一心で、全力でこれからも仕事をしてまいります」

 奈良県選挙区は、与党の過半数維持のカギとなる「1人区」。公示後は奈良2区選出の衆議院議員・高市早苗さんや石破総理も応援に入り、議席の死守を図ります。能登半島地震をめぐる発言など自民党に逆風が吹く中、従来の支持層をいかに固めるか。堀井さんは県内39市町村の声を国政につなげるとし、個人演説会などで懸命に訴え続けます。

堀井巌さん

「政治の一番の役割は、県民の方々の命と暮らしを守ることだと思います。まず地域が元気になって、地域が大切にされてこそ、都会も含めて日本全体が発展する。そういう信念のもとにこれまで活動してきましたし、それが自分の原点でもありますので、そのことをしっかり訴えていく」


 参政党の新人・黒川洋司さんは、奈良をより良くしたい、変えていきたいという思いで立候補しました。今回の参院選は「誰のための政治か」を問い直す選挙だと訴えます。

黒川洋司さん

「1番目に挙げている減税と消費税廃止、この国が海外資本に乗っ取られているというか買いあさられているところもあるし、スパイ防止法などやりたいことがいっぱいありますけど、でもやっぱり子育て世代を応援したいですね」

 黒川さんはこれまで10年以上にわたり、生きる希望を持てない、少年院や刑務所を出所した若者などの更生支援に取り組んできました。問題を実際に現場で見てきたからこそ、教育と家庭の再生が大切だと力を込めます。

黒川洋司さん

「日本人の暮らしや生活、そして未来の希望である子どもたち。その未来の希望の子どもたちを育んでいるお父さんとお母さんを守りたいんです」

 街頭での活動だけではなく、SNSには自ら文章を書き、写真や動画もアップしています。党の勢いと自身の言葉でどれだけ多くの無党派層に訴えを届けられるか。黒川さんは若い世代を中心にした支持の広がりに手ごたえを感じているといいます。


 日本維新の会の新人・平将生さんは、日本の福祉・医療・介護は崩壊の危機にあるとし、医療制度改革や持続可能な社会制度の実現を訴えます。

平将生さん

「給与所得の中からものすごい社会保険料がとられていっているんです。この社会保険料がどんどん増えることによって皆さまの手取りも増えない。物価高を上回るような手取りを獲得できない日本になってきたんです」

 国の代表は何かの専門家であるべきと話す平さんは、約20年間、心臓外科の医師として主に子どもの心臓移植に携わってきました。医療現場だけでは救えなかった命を政治で救いたいという思いから今回の参院選への立候補を決意したといいます。

平将生さん

「常に思うことは、医療現場で今も苦しんでいる患者さんやご家族の方がいるということ。その声は誰かが届けないといけない。医療に関わる問題を代表して、私がしっかり現場の問題を届けていく」

 経験に基づく医療や制度改革の訴えは日を追うごとに有権者に届いている実感があるといいます。このほか研究者の労働環境の改善で、国際競争力の強化などを訴えていて、維新の吉村代表や山下知事などの強力なサポートも受けながら終盤戦、さらなる支持の拡大を図ります。


 NHK党の新人・川崎智之さんは、建設機械メーカーで派遣社員として働きながら、動画サイト・YouTubeで政治を題材にした動画を配信しています。川崎さんは現在の野党のあり方に疑問を示すとともにガソリン税の減税やオーバーツーリズム問題に取り組みたいと訴えています。


 参議院議員選挙は7月20日に投開票されます。