安倍元総理銃撃事件 山上被告の公判前整理手続きが終了
2025.10.21 19:09
- 3年前、奈良市内で安倍元総理を銃撃し、殺人などの罪で起訴された山上徹也被告の9回目の公判前整理手続きが21日奈良地裁で開かれました。今回で全ての手続きが終了し争点が明らかになりました。

- 公判前整理手続きは、裁判所、検察官、弁護人の3者が、証拠や争点などを確認するものです。関係者などによりますと21日の手続きには山上被告も出席し、午前10時10分頃からおよそ1時間10分間にわたって行われました。今回で手続きは終了し、争点などが決まったということです。奈良地裁によりますと争点整理の結果殺人などの起訴内容は争わない一方で、銃刀法違反などの公訴事実の一部について争う方針だといいます。

- また、被告人質問は5日間、証人尋問では検察側から、目撃者や警察官など7人、弁護側からは、親族など5人が採用されたということです。弁護団は母親が多額の献金をした旧統一教会に対し、山上被告が恨みを持っていたとされる中、「宗教的な虐待」という点については、あくまでも切り口の一つとしました。
- 山上被告の弁護団
- 「争点というよりは、その部分を抜きにして、この事件の中身を論じることはできないと思っていますので、当然それに関わる立証をしていくと。」

- 初公判は10月28日に行われ、12月18日に結審、判決は2026年1月21日に言い渡されます。