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奈良のニュース
安倍元総理銃撃事件 第11回公判 山上被告「絶望と危機感」安倍氏の動画で
2025.11.25 18:50

 安倍元総理銃撃事件で殺人などの罪に問われている山上徹也被告の裁判で25日も被告人質問が行われました。


 山上被告は、安倍元総理が旧統一教会の友好団体に送ったビデオメッセージを見た感想として「絶望と危機感があった」と事件の背景を述べました。

 起訴状で山上徹也被告(45歳)は殺人など5つの罪に問われていて、初公判で起訴内容を認めています。

 山上被告は母親が多額の献金をした旧統一教会に恨みをもっていたとされていて、裁判では被告の量刑や、銃刀法などの法律上の解釈が争点となっています。

 25日は、前回に引き続き被告人質問が行われ、山上被告は自殺未遂をした24歳の頃から、銃撃事件当日までの家庭の出来事や心境などを話しました。山上被告は2015年に兄が自殺したことについて「助けてあげられなかった。非常にショックだった」と述べました。一方で「母にとって兄が亡くなったことは過去のことで、献金したおかげで、母が信じる死後の世界で幸せに暮らしていることになっていた」と当時の状況を明かしました。そして安倍元総理が旧統一教会の友好団体に送ったビデオメッセージを見た感想を聞かれると山上被告は「被害を被った側からすると非常に悔しいというか受け入れられない状態」で「絶望と危機感があった」と振り返りました。

 その後、検察側は旧統一教会の幹部らを襲撃しようとした時のことや銃の構造などを質問しました。


 山上被告は「対象と距離が離れると心理的負担がない」として、インターネットを参考にして銃を作り始めたと話しました。

 次回の裁判は12月2日に開かれ、被告人質問と弁護側の証人尋問として宗教社会学者が出廷します。