令和7年分の路線価 奈良県 17年連続の下落
2025.07.01 18:45
- 相続税などの基準となる土地の評価額「路線価」が公表されました。県内では、北部などで上昇した地点がある一方、奈良県全体では17年連続で下落しています。

- 路線価はおもな道路に面した土地1平方メートルあたりの評価額で、国税庁が毎年1月1日時点を基準に算定しています。ことし公表された路線価のうち県内で最も高かったのは奈良税務署管内の近鉄奈良駅前にある奈良市東向中町の大宮通りの1平方メートル当たり87万円で、去年より10.1%上昇しました。

- インバウンドや国内観光客の効果でホテルや飲食店用地の需要が高まっており、3年連続の上昇です。また葛城税務署管内では橿原市内膳町の近鉄大和八木駅前 南通りが33万円で、6.5%上昇しました。一方、桜井税務署管内では桜井駅北側の桜井市川合が4.5%下落しました。また吉野税務署管内は今年から路線価を定めず倍率方式による評価に変更され、路線価相当額に置き換えた場合、大淀町下渕で2.9%の下落となっています。

- 奈良県全体の路線価は3139の地点の平均で去年を1%下回り17年連続で下落しました。大阪国税局管内6府県全体の平均は3年連続で上昇している中、奈良県の下落傾向が際立つ結果となっています。