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奈良のニュース
引き続き警戒 台風10号 9月1日ごろ奈良県に最接近か
2024.08.29 18:30

 台風10号は、長崎県雲仙市付近にあって、ゆっくりと北へ進んでいます。奈良県には31日午後から9月1日ごろにかけ、最も接近する見込みです。


 台風10号は、29日午前8時ごろ鹿児島県に上陸。午後3時現在、長崎県雲仙市付近にあって、1時間におよそ15キロの速さで北に進んでいるとみられます。中心の気圧は980ヘクトパスカル、最大風速は30メートルです。

 台風は、31日午後から9月1日ごろにかけ、奈良県に最も接近する見込みです。26日の降り始めからの降水量はすでに下北山村佐田で250ミリを超えており、30日18時から31日18時までに予想される24時間降水量は、いずれも多いところで北部200ミリ、南部300ミリとなっています。


 土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に十分注意してください。

 また台風10号の接近に備え、各地で対応に追われています。

このうち、五重塔の大規模修理に向け塔を覆う素屋根の建設工事が行われている興福寺では、28日から大型クレーンの使用を控え、床面をはるなどの作業を行っているということです。県文化財保存事務所によりますと、来週は安全確認をしたうえで通常の作業を行う予定ですが、台風10号の動きは遅く、影響は長引くことが懸念されています。


 なお、JR西日本は台風10号の接近に伴い、31日始発より複数の線区で計画運休の可能性があると発表しました。

 また、30日についても天候の急変により一部列車の運転取りやめや、長時間の運転見合わせが発生する可能性があるとしています。