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奈良のニュース
約120年ぶりの大修理 興福寺五重塔 瓦の取り外し工事公開
2025.09.10 19:36

 およそ120年ぶりの大規模修理が行われている興福寺の国宝・五重塔で10日、屋根瓦を取り外す作業が報道陣に公開されました。



 古都・奈良のシンボルのひとつ、興福寺の五重塔は明治時代以来の大規模な修理が行われており、現在は、高さ約50mの塔全体が修理のための素屋根(すやね)で覆われています。


 6月からは今回の中心となる工事、屋根の葺き替えが始まり、10日は瓦を取り外す作業が報道陣に公開されました。


 作業は、塔の最上部の屋根からはじまり作業員が丁寧に瓦を外していきました。約6万枚あるという瓦の中には室町時代のものも多く、調査されたうえでできるだけ元の瓦が再利用されます。


【興福寺・夛川良俊副貫首】

「いよいよ本格化してきたと感じる。これから10年かかりますけどできる限りの修理をして未来にこの塔をつないでいきたい」


 今回の修理では他にも塔を支える部材の取り換えや漆喰の塗り直しなども行われることになっており2034年の完了を予定しているということです。