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奈良のニュース
JR大和路線高架化事業 仮設の線路へつなげ!深夜の大工事
2024.04.16 18:36

 奈良市を通るJR大和路線で13日夜から14日未明にかけて高架化に伴い列車の運行を一時的に仮の線路に切り換える工事が行われました。夜を徹しての大規模な工事はどのように進められたのでしょうか。


 JR大和路線の高架化事業は、道路の整備とともに踏切による交通渋滞の解消などを目指して、県がJR西日本と協力して取り組んでいるものです。この日の工事に携わるのは約600人で大阪駅地下駅の切り換え以来の大規模な工事だといいます。


 工事は午後8時半にスタート。高架化されるのは奈良市の大森町から八条4丁目までのJR大和路線で、周辺への影響を最小限に抑えるため、従来の上下線の線路を一晩で一気に仮設の線路につなげ時間短縮を図ります。


 一方で限られた時間での難しい作業となることから1カ月半ほど前から入念な準備が進められてきました。

JR西日本大阪工事事務所 桐畑修一 次長

「切り替え会議という、きょう集まったメンバーでウェブで繋ぎまして作業の手順などを確認しています。加えてですね、2週間前に夜、この線路をみんなで歩いて、切り換えのポイントとか手順など、一つ一つ確認するということを行っております。」


 作業は大安寺踏切付近からJR奈良駅方面へ最長で約240mの区間で、従来の線路を横にずらし仮設の線路につなぎます。まず専用の器具で線路を浮かせて動かしますが、細かな調整は作業員が力をあわせて行います。


 そして大きくずらす箇所は重機を使いレールが余った部分は切断しつなぎます。少しのずれも許されない細心の注意を払った工事はおよそ8時間後に終了。午前4時50分過ぎには始発列車が無事仮設の線路を通りました。今後は従来の線路があった場所で高架工事が始まります。

JR西日本大阪工事事務所 桐畑修一 次長

「(高架化で)地域の分断の解消にも繋がりますし、踏切が除却されるっていうことで安全性も高まります。この地域の発展、それから賑わいの創出に繋がると思いますので、私たちJRも(効果に)期待してるというところでございます。」