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奈良のニュース
金峯山寺 妙法院 県広域消防組合に訓練用の仏像を寄贈
2024.09.30 18:36

 吉野山にある金峯山寺の妙法院が、文化財の搬出訓練に活用してもらおうと、県広域消防組合に仏像を贈りました。


 このたび贈られたのは7体の仏像で、金峯山寺塔頭妙法院の先代の住職、五條覚照さんが生前に彫った100体あまりの一部です。文化財を保有する寺や神社で火事が起きた際には、大切な仏像などを外に運び出して守ることが必須ですが、県広域消防組合では、訓練のために持っているダミーの仏像は1体だけで、奈良市消防局から借りることもあるといいます。そして、1月の文化財防火デーが近づくと、利用が重なる悩みもあり、寺側から寄贈の申し出があったということです。

金峯山寺塔頭 妙法院 住職・五條 永教さん

「7体の仏像がきょうから消防隊員となられて活躍されるんだな。そんなふうに思いました。」


県広域消防組合消防本部 予防部・岡本 寿広部長

「実際に仏像の訓練として使うことでですね、実践的な訓練ができるのではないかと考えております。」


 丁寧さと迅速さが求められる文化財の避難。訓練の充実に期待が寄せられます。