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奈良のニュース
国宝「七支刀」保存状態など調査 空白の4世紀に迫る
2025.05.23 19:56

 天理市の石上神宮(いそのかみじんぐう)に伝わる国宝「七支刀(しちしとう)」の調査で不明瞭だった文字の一部などが確認されました。


 国宝「七支刀」は刀の両側に3本ずつ枝分かれした刃(は)をもつのが特徴で、4世紀に百済で製作されたとされています。

 今回の調査は「七支刀」が奈良国立博物館で開催中の特別展で展示されることを機に保存状態の確認などを目的として行われました。

X線CT装置を使った調査は今回が初めてだといいます。


 その結果、厚さは3ミリから2ミリと極めて薄いものの、崩壊につながるような大きな亀裂はないことなどが分かりました。また、「七支刀」に刻まれている文字・銘文についてはサビに覆われて不明瞭だった文字などが確認されました。

 「七支刀」は日本書紀に百済から献上されたと記された「七枝刀(ななつさやのたち)」とする説もあり、奈良国立博物館は今後、専門家を交えて分析を進めたいとしています。


【奈良国立博物館・井上洋一館長】

「こうしたアプローチがさらに進み空白の4世紀と言われる東アジア世界の歴史の研究に大きく寄与してくれることを我々は祈っています」


「七支刀」は6月15日まで奈良国立博物館の特別展「超国宝」で公開されています。