名勝・依水園で冬支度
2025.12.07 18:21
- 奈良を代表する日本庭園・依水園では冬支度が進んでいます。

- 国の名勝にも指定されている依水園には、江戸時代と明治時代に整備された2つの庭園があります。二十四節気の大雪にあたる12月7日は、職人らが60本の松にわらで作った「菰」を巻きつけていきました。これは、温かい場所を探すマツケムシなどの害虫を菰の中で冬眠させておき、春に取り外して駆除し、樹木を守る習わしで、風景に冬の趣を添えます。

- また、茶室の前では、寒さで苔が凍って乾燥したり枯れたりするのを防ぐ「敷松葉」も行われました。アカマツの葉を、職人が手作業で敷き詰め、市松や矢羽根など、さまざまな文様が浮かび上がりました。

- 冬の装いになった園内にも彩りは残り、今はサザンカの花が見ごろといいます。葉の上に花が咲くため花びらがはっきり見え、年明けにかけて楽しめるということです。