30日(火)

北部
南部

1日(水)

北部
南部
  • ただいま放送中
  • 22:00
  • WBS「あなたと世界をつなぐ経済ニュース番組」として、より分かりやすく、より深く、明日からの仕事や生活に役立つ情報をお伝えします。
  • 次の番組
  • 22:58
  • TVNニュース
奈良のニュース
山添村 ツツジの名所復活へ 神野山で植栽作業
2025.09.30 18:47

 山の斜面を赤く染めるツツジの絶景を復活させようと山添村の神野山(こうのやま)では28日、ツツジの植栽作業が行われました。



 この取り組みは村や神野山組合などが企画したもので冒頭、野村村長は「神野山を守り観光を進めていきたい」と述べました。


 標高600m余りの神野山はこれまでヤマツツジの名所として人気を集めてきました。


 ツツジの歴史は明治20年=1887年、砂防工事のため植えられたのが始まりで、赤やピンクの花が咲く5月には、毎年多くの人が重箱を手に神野山登りを楽しんだといいます。


 しかし、2021年3月の山火事で山頂付近のツツジの半分以上となる1000株余りが失われました。


【神野山組合副管理者・北浦理次さん】

「いや、もう悲しかったですね。一瞬にして、枯れてしまったというのは、本当に残念で、でも焼けてしまったものは仕方ないし。僕らの宝ですのでね、山添の宝という気持ちでやっていますし、なんとか残したいと思いますし」


 この日、植栽作業には村内外から約30人が参加しました。スコップを手に穴を掘り、用意された80株のヤマツツジを手分けして植えていきます。


 そして植え終わるとそれぞれの名前を記したネームプレートを取り付けました。プレートには植えるだけではなく手入れをするためにまた山に来てほしい。そんな思いが込められています。


【参加者は】

「楽しかった。赤やピンクに咲いてほしい」


「私は「つつじまつり」も来たことがあって、(ツツジは)知っていたんですけど、火事で燃えてしまったというのは知らなかったので(参加しました)」


「人が集まるような、結構、子どもたちもたくさん集まって楽しめるような場所になればいいなと思います」


【神野山組合副管理者・北浦理次さん】

「小さい子どもが来てくれるのが一番、楽しみなんですよ。5年後、10年後にはこれ、俺が植えた、こんなに綺麗に咲いたって言って思ってもらうのが、一番の楽しみなんですが、そういう憩いの場になってほしいですね」


 今年植えられたツツジは来年には少ないながらも花をつけるといいます。ツツジの名所の復活へ地道な取り組みが続きます。