県立奈良南高校 宮大工など目指す「伝統建築科」新設へ
2025.09.09 18:00
- 県教育委員会は県立奈良南高校の学科を改編し、伝統建築の担い手育成に向けた学科を新設すると発表しました。

- 2021年に大淀高校と吉野高校を統合して誕生した県立奈良南高校は、現在5つの学科が設置されています。このうち建築探究科と森林・土木探究科の2つの学科を改編し、来年度から近畿の公立高校で初めての「伝統建築科」を設置します。
- 県教育委員会 大石 教育長
- 「地域の子どもたちが減ってきているということもあって、今なかなか募集人員に達しないこともありました。そういったなかで他の地域からも、あるいは県外からも魅力を感じてもらえるようなそういう学校をつくっていきたいと。専門家がたくさん入ってきて自分たちが行きたいような、自分の子どもを行かせたいようなそういう学校になってほしいと期待しています」

- この学科では宮大工などの担い手の減少が課題となる中、伝統建築の技術を身に付けるカリキュラムが組まれており、現役の宮大工から技術指導を受けたり、企業にインターンシップに行ったりと、専門の学習が授業の半分以上を占め、実践的な学びができるといいます。
- 県立奈良南高校の「伝統建築科」は2026年2月から全国募集を始めるということです。