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奈良のニュース
下北山村の国道169号 国の権限代行でトンネル工事へ 起工式
2025.06.16 18:59

 土砂崩れが発生した下北山村の国道169号で、国によるトンネル工事が始まるにあたり、15日、起工式が行われました。


 2023年12月に発生した国道169号の土砂崩れでは走行中の車2台が巻き込まれ、このうち1人が亡くなりました。起工式には近畿地方整備局や県、それに土砂崩れによる通行止めで影響を受けた川上村、上北山村、下北山村の関係者など約100人が出席しました。


 式典では、はじめに黙とうが捧げられました。土砂崩れが発生した現場には現在、仮の桟橋が設置され、片側交互通行ができるようになっていますが、本格的な復旧工事は高度な技術を要することから国が県に代わって新たにトンネルを設けることになっています。


 トンネルは現場を避けるかたちで下北山村の前鬼から上池原までの約2.9kmをほぼ直線で結ぶ予定です。近畿地方整備局によりますと今後は工事の準備を行い、8月から本格的な工事が始まる見込みです。


下北山村・南村長

「災害に強く安全で安心な交通を恒久的に確保し、住民の皆さまの命と暮らしを守り抜く。このトンネルの先に私たちの明るい未来が開かれていると信じ、完成の日を心待ちにしたいと存じます」


 最後は参加者が鍬入れを行い、工事の安全と成功を願いました。