解体修理工事進む 金峯山寺 国宝・仁王門で「立柱式」
2025.11.13 18:29
- 解体修理工事が進められている吉野山・金峯山寺の国宝・仁王門で13日、柱を立てる「立柱式」が行われました。

- 金峯山寺の仁王門は、1950年に行われた保存修理からおよそ70年の間に、門を支える基壇の盛り土が不規則に沈む「不同沈下」を起こしており、放置すれば進行するとして、寺では仁王門の解体修理を決めました。
- 工事は2021年に始まり、解体した部材の修繕などのほか、沈下を防ぐためにコンクリートの基礎を施し、礎石を据え付けて13日の立柱式にたどり着きました。
- 現場では法要が営まれ、列席した関係者は今後の工事での安全を祈願しました。
- また、保存修理を担当した県の職員は解体中、南北朝時代の1368年を示す「正平23年」と墨で書かれた部材がみつかり、建てられた年代がこれまでの推定より、少しさかのぼるのではないか注目されると報告しました。

- 工事は今後、2027年度の後半に瓦葺きへ進み、2028年度中の完成を目指すとしています。
- 金峯山寺 五條良知 管領
- 「慎重に、安全に、良い形で修理が終わるように祈っています」
