いよいよ調査が本格化！ 富雄丸山古墳 木棺の発掘調査始まる
2023.12.22 18:42
- 奈良市にある国内最大の円墳・富雄丸山古墳の発掘調査で、粘土で覆われた木の棺の構造などを調べるための本格的な発掘調査が２２日から始まりました。
- ４世紀後半に造られたとされる富雄丸山古墳では昨年度、墳丘の北東側にとりつく「造り出し」と呼ばれる部分からこれまでに出土例のない「だ龍文盾形銅鏡」と、２ｍ３７ｃｍにも及ぶ「蛇行剣」が見つかり話題になりました。発掘調査は１２月４日に再開されていて、現在は棺を粘土で覆った「粘土槨」と木の棺のふたの一部が見える状態になっています。作業員は竹べらやハケを使って棺の上にある粘土などを取り除いていきました。
- この作業は約１カ月続く見込みで、その後、さらに土の下に埋まっている棺の下半分の調査が行われる予定です。
- 奈良市教育委員会 文化財課 鐘方正樹さん
- 「今回の粘土槨の内部の調査によって、盾型銅鏡蛇行剣がなぜここに埋められているのかということが明らかになるものと期待しております」
