奈良県 山間部で道路防災点検強化へ
2025.05.14 18:53
- 県は山間部を通る道路について土砂災害を防ぐため県独自の点検の手引き案を公表しました。人工衛星からのデータなどを新たに活用することにしています。

- 県では2023年12月に下北山村の国道169号で発生した土砂崩れを受けて有識者による委員会を立ち上げ新たな道路の斜面の点検方法を検討してきました。
- 公表された手引き案によりますと人工衛星の観測データに基づいて斜面の状況の変化を把握するほか、温度変化を計測することで目視することができない斜面を覆う吹付の下の空洞などを調査します。
- 山下知事
- 「土砂の崩落を100%事前に把握するのは困難だと思いますけれども、こうした最新の技術を活用しデータを蓄積することで少しでも大きな事故の未然防止につなげていきたい」
- 県は今年秋以降国道168号と169号で新しい手引きの案にもとづいた点検を先行実施する予定です。
- それを踏まえて手引きを完成させたうえで2026年度から全県で実施することにしています。