安倍元総理銃撃事件 第6回公判 科捜研職員「山上被告の銃 すべてに殺傷能力」
2025.11.06 19:17
- 安倍元総理銃撃事件で殺人などの罪に問われている山上徹也被告の第6回公判が開かれました。県警の科学捜査研究所の研究員は「山上被告の手製の銃はすべて殺傷能力があった」と述べました。

- 起訴状で、山上徹也被告45歳は殺人など5つの罪に問われていて、初公判で起訴内容を認めています。裁判では、量刑や、手製のパイプ銃をめぐる法律上の解釈が争点となっています。
- 6日の公判では検察側の証人として、山上被告の7丁の手製銃などを鑑定した県警科学捜査研究所の研究員が証言しました。
- 研究員は、実験のなかで山上被告本人から説明を受けながら、火薬が入った弾丸=実包を作成したといい、一般的なものと比べて「全体の構造は非常によく似ている」と述べました。

- また研究員は、弾丸が厚さ4ミリのベニヤ板2枚を貫通させる力は、弾丸が体内に侵入し血管を損傷することができる力に相当するとしました。そして、手製の銃7丁の発射実験を行った結果、いずれもベニヤ板を4枚貫通したと説明しました。

- これにより「すべての銃について、人畜を殺傷する能力があった」と指摘しました。
- 裁判は13日も開かれ、検察側の証人尋問と、弁護側の証人として、親族が証言する予定です。