平和へのバトンつなぐ 極楽寺「広島大仏平和祈念式典」
2025.08.06 18:12
- 「広島大仏」が安置されている安堵町の極楽寺では、平和への祈りをささげる記念式典が行われました。

- 「広島大仏」はかつて原爆ドームの近くにある寺に安置され、原爆や戦争の被害にあった人々を慰め、平和への願いを託されてきました。極楽寺の大仏が「広島大仏」だと分かったのは2011年。それ以降、毎年平和を祈る式典が行われており、6日は、地域はもとより遠くは九州から訪れるなどして、およそ70人が参列しました。
- 式典では広島市の松井市長からの平和へのメッセージが読み上げられ、午前8時15分にあわせ黙とうが捧げられました。参列した人々は静かに手を合わせ、平和が続くようにと祈りを捧げました。
- 参列した人は―
- 「戦争はいいことがありません。平和な日本にしてくれたのはありがたいことです」
- 「(子どもには)多分意味があまり分からないと思うけれど、祈るという小さな営み、日々の営みの繰り返しが平和につながっていくのかなと感じます」
- また、2025年はバイオリンとピアノの演奏も奉納され、美しい音色が境内を包みました。寺の田中全義住職は、平和や日々の幸せが当たり前ではなく、人々の努力の上にあると伝え続けていきたいとしています。
