大和文華館 特別企画展「くらべて楽しむ琳派」
2025.09.15 18:30
- 江戸時代を中心に活躍した絵師などの系譜、「琳派」の作品を見比べて楽しむ展示が、奈良市の大和文華館で開かれています。

- 江戸時代初期、俵屋宗達などに始まった「琳派」には、直接的な師弟関係は無く、作品を参考にして画風を学んでいることが特徴で、江戸時代中期に活躍した尾形光琳からその名があります。
- 多くのモチーフが綿密で説明的に描かれた土佐派の物語図に比べ、俵屋宗達が描いたとされる物語図は限られたモチーフが大胆に抽象化して描かれています。

- 尾形光琳が扇に描いた富士山。写実的な表現ではなくシンプルな形と色で描かれ優れたデザイン力を発揮しています。その手法は、光琳の富士山から着想を得た明治時代の中野其明の富士図屏風にも受け継がれています。

- この特別企画展は、9月28日まで開かれています。