當麻寺中之坊 祈りを刻む版木公開
2025.06.24 18:55
- 葛城市の當麻寺中之坊では、仏画などを刷るために使われた江戸時代の版木が公開されています。

- 公開されているのは、「當麻曼荼羅」や「二十五菩薩来迎図」などを刷るために使われた版木10点あまりです。いずれも江戸時代に彫られたもので、寺に伝わる版木をすべて公開するのは今回が初めてだということです。

- これらの版木で刷られた仏像の版画は、参拝者などに授けられていたといい、極楽浄土への願いを込めたものとして大切にされていたといいます。「二十五菩薩来迎図」は、寺の背後に二上山が広がり、金堂に安置されている毘沙門天の姿が描かれるなど、當麻寺独自の構図となっています。また、今回の展示では、寺のある葛城市が相撲発祥の地であるとされることにちなんだ「相撲画」の版木なども公開され、江戸時代の人の娯楽や文化をうかがうことができます。

- 版木の展示は、8月31日まで行われます。