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奈良のニュース
金峯山寺 秘仏の本尊「金剛蔵王大権現」開帳前に法要
2025.10.24 20:39

 吉野町の世界遺産・金峯山寺(きんぷせんじ)では秘仏の本尊・金剛蔵王大権現の特別開帳が始まり、22日、厨子を開く法要が行われました。



 金峯山寺では2028年度の完成を目指して、国宝・仁王門の大修理を行っています。


寺ではその寄付を募るため、毎年春と秋に秘仏の本尊・金剛蔵王大権現の特別開帳を行っていて、22日は厨子を開く法要が営まれました。


 3体からなる金剛蔵王大権現は、過去、現在、未来にわたって人々を救済するために現れたといわれています。


 今回の特別開帳に合わせて能の奉納が行われ、まず、能楽の小鼓奏者で人間国宝の大倉源次郎(おおくらげんじろう)さんが、吉野と能のつながりをテーマに寺の五條良知(ごじょうりょうち)管領(かんれい)と対談しました。五條管領は室町時代、能楽のルーツである猿楽などが吉野山で行われていた歴史に触れました。


金峯山寺五條良知管領

「能をお供えしていただくというのは、私たちがお経をあげることもそうですけども、能を奉納いただくのは本当に神様、仏様が喜んではるからこんなに長いこと続いているんやなと思います」


小鼓方大倉流人間国宝大倉源次郎さん

「静御前は、芸術は戦を超えるということをよくご存じだったと思うんです。やっぱり文化芸術というのは人々の争いを和めて、心を解きほぐしてくれる。私たちがつながって未来へ渡していく、一番大事な心のつながりというところが能楽という芸能の果たす役割だなと」


 そして最後は吉野山ゆかりの演目「二人静(ふたりしずか)」が奉納され、観世流シテ方の人間国宝・大槻文藏(おおつきぶんぞう)さんらが幽玄の舞を披露しました。


訪れた人はー

「東京から来ました。能の方は間近で拝見できるのがすばらしかったですし、ご祈祷の声の感じもすごく素敵だったので、とても良い体験でした」


「御開帳の瞬間も初めて見ましたしすごく迫力があって、すごく良い時間を過ごしました」この特別開帳は11月30日まで行われています。