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奈良女子大らの研究グループ 奈良のシカの「おじぎ」コロナ禍で減る
2023.05.25 18:29
奈良のシカが鹿せんべいをもらうときに時折見せるおじぎのような仕草。新型コロナの影響でこの回数が減少していることがわかったと、奈良女子大学などの研究グループが明らかにしました。
奈良公園に生息する「奈良のシカ」は国の天然記念物に指定されている野生動物です。古くから春日大社の神の使いとして保護され、今では公園内で自由に過ごす姿が、観光客からの人気を集めています。奈良公園のシカは鹿せんべいをもらうとき、おじぎのような行動をとります。
奈良女子大学と北海道大学の研究グループは、新型コロナの感染拡大による観光客数の変化が、シカの「おじぎ行動」に与える影響を研究しました。
研究グループの奈良女子大学の上原春香さんです。上原さんは普段、田んぼなどに生息する大型の巻貝・ジャンボタニシを食べるカラスの捕食行動について研究しているといいます。
奈良のシカの研究のきっかけは…。
奈良女子大学人間文化総合科学研究科博士後期課程2年上原春香さんは
「緊急事態宣言が出て、フィールドワークができなくなってしまい、身近で何か研究の対象となるものはないかということが頭の中にずっとあって、シカの行動を見て「おじぎが少ないんじゃないかな」と思った」と話します。
調査期間は2020年6月からの1年間で、東大寺南大門周辺など奈良公園の3つの地点でおじぎ回数を調査。コロナ前の2016年から5か月間に調査したデータと比較しました。
それによりますと、シカに鹿せんべいを見せている間に行われた1頭あたりのおじぎの回数は、コロナ前では平均10.2回だったのに対し、コロナ禍の期間中では6.4回となり、4割近く減少したといいます。
研究グループは感染拡大による人間活動の停滞で、鹿せんべいをもらう機会が少なくなったことが、ひととシカのコミュニケーション手段として発達してきたおじぎ行動にも影響を与えたと考えています。
上原春香さんは
「「奈良のシカ」は、ひとと長い間共生してきた動物であって、私たちが思っているよりもシカというのは人間の変化に敏感で、少しの変化にもすぐに対応するという点ではすごく驚いた」と話します。
言葉が通じない動物の行動を、科学的に把握することが研究の魅力だと話す上原さん。奈良にもかつてのように観光客が戻りつつあるなかで、改めてシカとの接し方について注意を呼びかけます。
上原春香さんは
「奈良公園のシカというのは、人に慣れているといえども野生動物です。「おじぎ行動」は感謝という意味ではなく「鹿せんべいをちょうだい」という、催促の意味合いが強いとされています。おじぎを見たいからといって焦らし続けるのは、シカに対してものすごくストレスになるので、そういったことは避けて、早く(鹿せんべいを)あげるようにしてほしい」と話しています。
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