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奈良のニュース
安倍元総理銃撃事件 初めて遺族に謝罪 山上被告「非常に申し訳ないことをした」
2025.12.04 18:36
 安倍元総理銃撃事件で殺人などの罪に問われている山上徹也被告の裁判は4日、最後の被告人質問が行われました。山上被告は「非常に申し訳ないことをした」と安倍元総理の遺族に初めて謝罪しました。


 起訴状で山上徹也被告(45)は、殺人など5つの罪に問われていて、初公判で起訴内容を認めています。

 山上被告は、母親が多額の献金をした旧統一教会に恨みをもっていたとされていて、裁判では被告の量刑や、銃刀法などの法律上の解釈が争点となっています。

 はじめに、検察側の証人として、犯行当時、山上被告の精神鑑定を行った医師が証言に立ちました。医師は犯行の動機として、誇りを持てるような仕事をしていなかったことや、経済的なひっ迫で、時間的余裕がなく「襲撃するという選択を迫られた」とし「思考の過程には、精神障害の影響は認められない」と述べました。

 そして、5日間にわたって行われた被告人質問は4日、最終日を迎えました。


 山上被告は、弁護側からの質問の最後に「安倍元総理のご家族には何の恨みもありませんので、自分が殺害したことで、3年半つらい思いをさせてきたのは間違いない。私も肉親を亡くす経験をしたので、その点は弁解の余地がない。非常に申し訳ないことをしたと思っています」と安倍元総理の遺族に対し、初めて謝罪しました。

 そして、田中伸一裁判長から「人の命を奪ってはいけないという葛藤があったのか」と問われると、山上被告は「旧統一教会の中心人物に対して、そういった道徳感情は超えてしまった部分はあった。それが安倍元総理に向かったということに関して殺害されなければならなかったのは間違いだった」と話しました。


 次回の裁判は、12月18日に行われ、山上被告の最終陳述のほか、検察側の求刑が行われます。