近大里山ビオトープで環境管理作業 絶滅危惧種ニッポンバラタナゴを調査
2025.11.14 19:17
- 近畿大学の奈良キャンパスに整備された「近大里山ビオトープ」で14日、学生らによる環境保全作業が行われました。
- 「近大里山ビオトープ」は、2024年度環境省から「自然共生サイト」に認定されました。
- ため池には、絶滅危惧種であるコイ科の淡水魚「ニッポンバラタナゴ」が生息するといいます。

- きょうは、近畿大学農学部の3年生、約30人らが、水を抜いた池で、「ニッポンバラタナゴ」の繁殖状況の調査を行いました。
- はじめに、この魚が卵をつけるために必要な二枚貝の繁殖を調査しました。続いて、網を使って「ニッポンバラタナゴ」の採取を行うとともに、アメリカザリガニなどの外来生物の駆除も行いました。学生らは泥だらけになりながら慎重に作業を進めていました。

- 近畿大学農学部 環境管理学科 北川忠生教授
- 「非常に環境が整ってきたので二枚貝もニッポンバラタナゴもたくさん増えていることを確認しました。継続的に繁殖は10年以上できていますので、引き続きこの環境を維持していきたい」
- なお、池の底に堆積した有機物は、くみ出して棚田に流し込むことで無農薬の稲作の肥料として活用されるということです。
