安倍元総理銃撃事件 第3回公判 警備した警察官 司法解剖医が証言
2025.10.30 19:10
- 安倍元総理銃撃事件で殺人などの罪に問われている山上徹也被告の第3回公判が開かれました。30日は、検察側の証人尋問が行われ、事件当時、警備にあたった警察官と司法解剖を行った医師が証言しました。

- 起訴状で、山上徹也被告(45)は殺人など5つの罪に問われていて、初公判で起訴内容を認めています。裁判では、被告の量刑や銃刀法など法律上の解釈が争点となっています。
- 30日は、検察側の証人尋問が行われ、はじめに、現場で警備にあたった警察官が、当時の状況を証言しました。
- 警察官は、安倍元総理が演説現場に到着してからは一気に人が増えたと述べました。そして、「ドンという何かが爆発したような音が聞こえ振り向くと、被告がバズーカのようなものを持っているのが見えた。取り押さえられた後は、抵抗する様子はなく『当たったか?』と確認するように呟いていた」と振り返りました。

- そして、被告が実際に銃撃に使った手製の銃が裁判官らの前に示されました。
- その後、安倍元総理の司法解剖を行った県立医科大学の法医学者が出廷しました。医師は、銃弾による損傷は4カ所にあり、このうち銃弾は、左腕と首の右前の2カ所から体内に入ったと説明しました。そして、首の右前から入った銃弾は、右上腕骨にめり込んでいたことから「非常に硬い骨にめり込むほどで、命中すれば危険性の高いもの」と述べました。

- 次回の裁判は11月4日に開かれ、引き続き検察側の証人尋問が行われます。