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安倍元総理銃撃事件 昭恵さん初出席 山上被告「教団に打撃与えるのが人生の意味」
2025.12.03 20:13
安倍元総理銃撃事件で殺人などの罪に問われている山上徹也被告の第13回公判が開かれました。安倍元総理の妻・昭恵さんが出席して行われた被告人質問のなかで、山上被告は「旧統一教会に打撃を与えるのが自分の人生の意味」と述べました。
起訴状で山上徹也被告(45)は殺人など5つの罪に問われていて、初公判で起訴内容を認めています。山上被告は母親が多額の献金をした旧統一教会に恨みをもっていたとされていて、裁判では被告の量刑や、銃刀法などの法律上の解釈が争点となっています。
3日は、安倍元総理の妻・昭恵さんが被害者参加制度を使って出席しました。はじめに、2日に続いて弁護側の証人尋問が行われました。宗教社会学が専門の北海道大学・櫻井義秀特任教授が出廷し被告が置かれていた状況は児童虐待にあたるかどうか、研究に基づいて証言しました。
弁護側から事件の見解を問われると櫻井特任教授は、「旧統一教会の違法行為による被害があって、家族による山上被告への児童虐待が行われた。その先に事件が起きた」と述べました。そして「被告の家庭は、最も過酷な状況に置かれた家庭の一つ」と証言しました。
その後、昭恵さんが強いまなざしで見つめるなかで、4回目となる被告人質問が行われました。弁護側から教団の襲撃を決めてからの心境を問われると、被告は「旧統一教会に打撃を与えるのが自分の人生の意味だと思った」と述べました。そして、検察側から「安倍元総理を狙ったことに納得できているのか」と聞かれると、「あくまでも襲撃の対象は旧統一教会で、教団に賛意を示す政治家で最も著名な人は、安倍元総理しかないと思った」と述べました。
裁判のあと会見を開いた櫻井特任教授は、山上被告の思考パターンは母親の影響を受けていると強調しました。
北海道大学 櫻井義秀 特任教授「山上被告の認知的なパターンや、考え方のくせ。(被告は)たまたま起こったことじゃなくても何か運命的なものがあるのではないかと考えている。山上被告は信者ではないし、旧統一教会に批判的ではあるんですけども、母とのコミュニケーションの中で いつの間にか(教団の教えの一部分が)入ってきている部分がある」
4日の裁判は検察側の証人として精神科医が出廷するほか、最後となる見込みの5回目の被告人質問が行われます。
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