奈良交通が決算発表 純利益は4期連続黒字も路線バスなどは赤字
2025.05.16 18:43
- 奈良交通は15日、2025年3月期の決算を発表しました。純利益は4期連続の黒字ですが、路線バスなどの事業は赤字となっています。

- 奈良交通によりますと、2025年3月までの1年間の売上高は199億9400万円で、前の年の同じ時期より7.2%増え、コロナ禍前の水準を上回りました。ただ、売上の柱となる路線バスなどの事業は、インバウンド需要の回復や運賃の改定などが後押ししたものの、運転手の待遇改善や安全への投資などで経費が膨らみ、3億7800万円あまりの赤字となりました。

- それでも、最終的な利益である「当期純利益」は7億1400万円で、7.4%の増益となり、4期連続の黒字を確保しています。今後の見通しについては、物価の上昇や利用者の減少、アメリカの政策が世界経済に与える影響など懸念材料はあるものの、国内外から観光客が訪れる大阪・関西万博を機に、会場への直通バスなどさまざまな事業を収益につなげたいとしています。