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奈良のニュース
安倍元総理銃撃事件 第10回公判 山上被告「自分は生きているべきではなかった」
2025.11.20 19:49

 安倍元総理銃撃事件で殺人などの罪に問われている山上徹也被告の第10回公判が開かれました。初めての被告人質問で山上被告は、「自分は生きているべきではなかった」と話しました。


 起訴状で山上徹也被告(45)は殺人など5つの罪に問われていて、初公判で起訴内容を認めています。山上被告は母親が多額の献金をした旧統一教会に恨みをもっていたとされていて、裁判では被告の量刑や、銃刀法などの法律上の解釈が争点となっています。

飯田記者

「12時30分です。山上被告を乗せた車が、奈良地裁に到着しました。20日から初めての被告人質問が行われます。山上被告は法廷で何を語るのでしょうか。」

 20日は、旧統一教会の元信者である弁護士への証人尋問や証拠調べ、被告人質問が行われました。はじめに、旧統一教会の元信者の弁護士が、脱会の難しさについて、「信仰者にも濃淡があり、短期間で辞められる人もいるが、山上被告の母親のように非常に深く入り込んでいると大変難しい」と述べました。


 そして、注目の被告人質問が行われました。弁護士から、「45歳まで生きていると思っていましたか」と聞かれると、山上被告は、絞り出すような声でゆっくりと「生きているべきではなかったと思います」と話し、「このような結果になってしまい大変ご迷惑をおかけしております」と述べました。


 また、母親については旧統一教会の面では「理解し難いことが多々あった」とし、教会が関係するまでは「いたって普通の母親だった」と話しました。被告人質問は、あと4回行われ、次回の裁判は、25日に開かれます。では、奈良地裁から本田記者のリポートです。


本田記者

「裁判は午後5時すぎに終わりました。被告人質問は午後3時45分から始まり、山上被告は一礼してから席につきました。20日の被告人質問は、山上被告の幼少期から2005年頃、つまり被告が20代までの出来事や感情などについて質問が行われました。被告は少し考えるような間を空けてから、声を絞り出すように答えていました。これまでに証人として母親や妹が出廷しており、母親への感想としては「相変わらずだな」「非常にマイペース」と語りました。また、母親と妹については「非常に辛い立場に立たせてしまった、非常につらい思いをさせてしまった」などと話しました。そして、高校時代は進学校に入学したものの、家庭の環境が整っていなかったことから勉強はほぼなにもしていなかったと話し、「自分だけが中学2年の時に変わってしまったので、周りと違うなと思っていました」と話しました。被告は高校を卒業したころ、自宅の押し入れに霊感商法の商品が大量にあったことや、母親やその仲間から勧誘を受けていたことを話しました。そして、山上被告が自衛隊に入ったころ、母親から経済的な支援を求められたことについて、「母親には兄と妹を養うだけの経済力はないと思ったので、母親を助けないといけないと思ったが、それに対する反発がありました」「食べるものがなければ家族として支援するしかなく、旧統一教会に間接的に利用されていると思った」と話しました。次回の裁判は25日に開かれ、被告人質問が行われる予定です。」