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奈良のニュース
核兵器や戦争のない平和な世界願い　河合町で「原爆パネル展」
2025.08.09 18:30

　広島と長崎に投下された原爆など、戦争の悲惨さを伝える展示が、２０２５年も河合町で開かれています。


　壊滅した街並みと、凄まじい爆発のなか生き延びた人々。毎年夏に開かれているパネル展では、広島と長崎に落とされた原爆の被害を訴えています。

　多くの犠牲を出した太平洋戦争の終結から２０２５年で８０年。会場には、遺族から提供された兵士の遺品なども展示されています。

　激戦地の硫黄島へ出征して戦死した町内の男性が、常夏の島では不要だからと残していった冬用の軍服。


　戦地から妻に宛てた手紙のタイトルは、「遺言状」でした。残された子どもの健康に注意して立派に育てるようにとした文面から、覚悟が読み取れます。


河合町　政策調整課　林嘉明さん

「戦争・被爆の実相を多くの方に知ってもらい、いのちの尊さ、戦争の悲しさ、平和への願いを多くの方に伝えていければいいなと思っております」


　この展示は、８月１７日まで開かれています。

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