
7月31日(土)よる6時05分
- #4 薬師寺 ~西塔と釈迦の生涯~

- 写経勧進により見事に金堂の再建を果たした薬師寺。しかし、復興を遂げたのは、金堂ばかりではありません。金堂を守るかのように聳える西塔も写経勧進によって再建されたのです。仏塔というのは、仏舎利つまり、お釈迦様の遺骨が納められたお墓で、遠くからも見えるように高い塔を建てられました。遺骨が納められているのが屋根の上の相輪の部分で、塔頂部が重要なのです。さらに、薬師寺は日本で初めて東西に二つの塔を建立した双塔伽藍として有名で、西塔は40年ほど前に再建されました。再建されたのは建物だけでなく、実は、内陣にもここ数年で新しく甦ったブロンズ像が安置されています。創建当初、西塔の初層には、お釈迦様の生涯を八場面に分けたうちの後半の四相が塑像で作られ安置されていたのですが、その多くが損傷してしまったので、新たにブロンズとして奉納されました。